日本組織培養学会

細胞培養基盤技術コース(細胞培養認定制度)

新型コロナウイルス感染拡大のため、2020年4月から細胞培養基盤技術コースの開催を停止しており、会員の皆様にはご迷惑をおかけしております。

この度、細胞培養基盤技術コースの再開に向けて準備ができましたので、会員の皆様にご案内いたします。

今後の開催予定については、決定次第、ホームページ、会員メールでお知らせいたします。

細胞培養基盤技術コース I, II, III を順次修了することで、日本組織培養学会認定細胞培養士の資格を得ます。
修了証を各コースごとに授与します。

現時点で有効な日本組織培養学会認定細胞培養士の認定番号は以下です。
細胞培養士は日本組織培養学会の会員に対して認定するものです。以前に、培養士の認定を受けていても学会を退会された場合は、認定を停止いたします。また、長期に学会費を納付されていない場合、認定を停止する可能性があります。

認定年月日:平成24年5月16日
士1、士2、士3

認定年月日:平成24年10月22日
士5、士6、士7、士8、士9、士10

認定年月日:平成25年5月29日
士11、士12、士13、士14、士15、士16、士17

認定年月日:平成26年5月28日
士19、士20

認定年月日:平成27年5月27日
士21、士22、士23、士24、士25、士26、士27、士29、士30

認定年月日:平成28年5月26日
士31、士32、士33、士34、士35、士36、士37、士38、士39、士40、士41、士42、士43、士44
士45、士46、士47

認定年月日:平成29年7月1日
士48、士49、士50、士51、士52、士53、士54、士55、士56、士57、士58

認定年月日:平成30年6月18日
士59、士60、士61、士62、士63、士64、士65

認定年月日:令和元年7月7日
士67、士68、士69、士70、士71、士72、士73、士74、士75、士76、士77、士78、士79

認定年月日:令和4年7月8日
士80、士81、士82、士83、士84

細胞培養基盤技術 コース I

対象:細胞培養を始めたばかりの方、自己の技術の確認をしたい方、コースーII,IIIへの受講を予定される方

初心者の方は事前の研修が必要になります。開催会場によっては事前講習を受けることが出来ますのでお問い合わせください。正会員または学生会員資格が必要です。

予備実習

コースIを行うにあたり、事前に基本的な実験器具の操作に慣れる。

〔受講資格〕
日本組織培養学会会員  (前年度から日本組織培養学会に入会している会員が対象です)
〔学習目標〕
基本的な実験機器・器具について理解する。
〔到達目標〕
  1. ピペットを操作できる
  2. マイクロピペットを操作できる。

細胞培養基盤技術コースI

細胞培養の基本を理解し、細胞株を適切な方法で培養できる。

〔受講資格〕
日本組織培養学会会員  (前年度から日本組織培養学会に入会している会員が対象です)
〔学習目標〕
  1. 無菌操作を知る。
  2. 細胞を観察する。
  3. 細胞を解凍する。
  4. 細胞を凍結する。
  5. 培地交換を行う。
  6. 継代する。
  7. 細胞数をカウントする。
  8. クリーンベンチ、インキュベーターの仕組みを学ぶ。
〔到達目標〕
  1. 無菌操作を無理なくできる。
  2. 細胞が増殖していることを認識できる。
  3. 凍結細胞を解凍できる。
  4. 細胞を凍結する方法を理解する。
  5. 細胞を傷つけないように培地交換ができる。
  6. 細胞分散の状態を把握して、継代ができる。
  7. 継代時の細胞数をカウントできる。
  8. クリーンベンチ、インキュベーターが正しく使える。
〔実習内容〕
座学: 細胞培養の基本、培養操作の実際
実習: 細胞観察、培地交換、細胞解凍、細胞分散、ヘモサイトメーターでの細胞計測、細胞凍結
〔評価〕
実習終了直後、講師間での意見交換を行い、評価、総評する

学習自己評価

講師からのアドバイスを参考に以下の目安を下に自己評価を行う。
A: 介助なしにやり遂げられる
B: 少しの介助でやり遂げられる
C:介助なしには困難
コースIIへの参加は、全てAであることが目安となります。
本コース後も目標達成のために練習のこと。

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細胞培養基盤技術 コース Ⅱ

対象:細胞培養基盤技術コースI修了後の培養経験が半年以上ある日本組織培養学会会員

培養細胞の品質管理法を理解し、細胞を用いたアッセイが行える

〔受講資格〕
細胞培養基盤技術コースI修了後の培養経験が半年以上ある日本組織培養学会会員
〔学習目標〕
    1. 細菌感染の有無が確認ができる。
    2. マイコプラズマ感染の確認方法を理解する。
    3. クロスコンタミネーションの発生原因を理解する。
    4. 扱う細胞の機能評価を行う。
    5. 細胞を用いた毒性評価を行う。
    6. 染色体観察の方法を知る。
〔到達目標〕
  1. 細菌感染を確認し、感染の対処方法を理解できる。
  2. マイコプラズマ感染の確認方法を理解し、感染の対処方法を理解できる。
  3. クロスコンタミの確認の方法を理解し、クロスコンタミが発生しないような実験操作を行うことができる。
  4. 細胞がその機能を保つような培養を行うことができ、その評価が必要であることを理解できる。
  5. 薬剤が細胞数に与える影響を計測し、評価できる。
  6. ヒト培養細胞の染色体の意味を知る。
〔実習内容〕
  1. マルチウェルプレートに細胞播種。細胞数の計測と毒性評価。
  2. マイコプラズマ感染の観察。
  3. レポート提出
〔評価・修了認定要件〕
全ての実習、講義を受講し、受講後1ヶ月以内(必着)にレポート(メールまたは郵便にて)を提出し、受講内容、およびレポート内容が上記の学習目標、到達目標を満たしていると認定されること。(認定証を授与)

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細胞培養基盤技術 コース III

対象:コースIIの修了の日本組織培養学会会員

開催のお知らせは、前コース修了者へ直接メールにてお知らせします。

細胞培養基盤技術コースIII

培養細胞を扱う上での基本的知識を持ち、かつ研究倫理を理解し、自立して培養細胞株を扱うことができる。

〔受講資格〕
細胞培養基盤技術コースIIを修了した日本組織培養学会員
レポート提出により申し込みとする。
〔学習目標〕
  1. 細胞株に関する情報の検索方法を知る。
  2. クロスコンタミネーションの発生原因を理解する。
  3. 細胞の増殖特性を理解する。
  4. バイオハザード予防について理解する。
〔到達目標〕
利用したい細胞株を検索し、データシートが理解できる。
細胞の増殖曲線を作成することができる。
バイオハザード予防についての資料を検索できる。
〔講義内容〕
  1. 細胞株と遺伝子情報の検索方法とデータシートの読み方(Pubmed、NCBIデータベースの読み方など)
  2. 株化細胞の増殖曲線の作成方法
  3. 研究の進め方と細胞を扱うときの倫理問題。
  4. バイオハザードと法律(遺伝子組換え実験の物理的封じ込めと病原体取り扱いレベルのBSL)

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評価試験

試験問題作成は、細胞培養士認定委員会にて行う。
認定の最終決定は、細胞培養士認定委員会により行う。

レポートの内容

培養した経験のある細胞の種類、入手先、参考文献
上記のうち一例として、培養の位相差顕微鏡写真 (弱拡大、強拡大)
細胞の入手年月日および入手機関、使用培地、継代方法、凍結保存方法
マイコプラズマ検査日STR検査の有無(検査をしていなければ、その旨を記載する)

参考文献
Growth カーブ=エクセルのデータ、倍加時間を算出

細胞培養指導士認定制度

細胞培養指導士認定資格

細胞培養指導士(コースI) 「細胞培養士」として認定を受けた会員または細胞培養基盤教育委員会が指名した会員のうち、総会にて開催する細胞培養指導者講習会2年に1回参加し、細胞培養基盤技術コースIにおいて指導者とともに実習指導を3回以上経験し、本実習の意義を理解して細胞培養士育成に貢献したいと希望する培養学会会員。細胞培養指導士(コースII) 「細胞培養士」として認定を受けた会員または細胞培養基盤教育委員会が指名した会員のうち、総会にて開催する細胞培養指導者講習会に2年に1度以上参加し、細胞培養基盤技術コースIIにおいて指導者とともに実習指導を3回以上経験し、本実習の意義を理解して細胞培養士育成に貢献したいと希望する培養学会会員。

運営組織

主催 日本組織培養学会

企画責任者 細胞培養基盤教育委員会

片岡 健 (委員長)
藤井 万紀子(副委員長)
中村 和昭
江藤 哉子
筒井 健夫
山崎 泰助
菅  修平
林  洋平
西條 薫

事務局

〒700-0005 岡山市北区理大町1-1
岡山理科大学理学部臨床生命科学科
片岡 健
kenk[at]dls.ous.ac.jp

細胞培養指導士

浅香 勲 (京都大学iPS細胞研究所)
伊倉 宏一 (京都大学iPS細胞研究所)
上田 忠佳 (住友ファーマアニマルヘルス株式会社)
江藤 哉子 (コーニングインターナショナル株式会社)
絵野沢 伸 (国立成育医療研究センター研究所)
岡本 哲治 (東亜大学)
片岡 健 (岡山理科大学)
菅 修平 (株式会社メニコン)
木根原 匡希 (株式会社ニコン)
榑松 美治 (コージンバイオ株式会社)
小原 有弘 (独立行政法人 医薬基盤研究所)
西條 薫 (理化学研究所 バイオリソース研究センター)
齋藤 弘一 (株式会社アイル)
佐藤 元信 (独立行政法人 医薬基盤研究所 泉南資源研究施設)
嶋本 顕 (山陽小野田市立山口東京理科大学)
鈴木 崇彦 (帝京大学)
高萩 みき (株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング)
谷 美穂 (大日本住友製薬株式会社)
筒井 健夫 (日本歯科大学)
筒井 健機 (日本歯科大学)
中村 和昭 (国立成育医療研究センター研究所)
永井 慎 (岐阜医療科学大学)
林 洋平 (理化学研究所)
藤井 万紀子 (広島大学)
藤木 彩加 (大日本住友製薬株式会社)
松木 亨 (愛知県医療療育総合センター発達障害研究所)
間中 研一
峯 裕一 (広島大学)
三村 純代 (アズワン株式会社)
森 一憲 (昭和大学)
山口-竹澤 晴香 (日本歯科大学)
山崎 泰助 (公益財団法人 河野臨床医学研究所)
藁科 雅岐 (富士フイルム和光純薬株式会社)

*現在指導士の募集は行っておりません

コース本拠地会場

コースI 日本歯科大学(東京都千代田区富士見1-9-20)
アズワン殿町ラボ(神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-22)
岐阜医療科学大学(岐阜県関市市平賀字⻑峰795-1)
広島大学(広島県広島市南区霞1-2-3)
コースII 日本歯科大学(東京都千代田区富士見1-9-20)
アズワン殿町ラボ(神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-22)
岐阜医療科学大学(岐阜県関市市平賀字⻑峰795-1)
広島大学(広島県広島市南区霞1-2-3)
コースⅢ 長浜バイオ大学 河原町学舎

ご支援・ご協賛

支援団体
広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 統合健康科学部門
独)医薬基盤研究所
京都大学
国)理化学研究所
日本歯科大学
東京バイオテクノロジー専門学校
大阪ハイテクノロジー専門学校
長浜バイオ大学
協賛企業
大日本住友製薬グループ DSファーマアニマルヘルス株式会社
https://animal.ds-pharma.co.jp/wn.html
コーニングインターナショナル株式会社
http://www.corning.com/lifesciences/japan/en/index.aspx
株式会社ニコンインステック
http://www.nikon-instruments.jp/jpn/
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
http://www.jpte.co.jp/index.html
富士フイルム和光純薬株式会社
http://ffwk.fujifilm.co.jp/
株式会社メニコン
http://www.menicon.co.jp/company/
企業の募集
講習会機材、器具類のご提供などのご協力をいただける企業を募集しております。
メール宛先:片岡 健(kenk[at]dls.ous.ac.jp)

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